本書は、水戸芸術館が開館5周年記念として、1994年11月3日〜1995年2月26日に現代美術ギャラリーで開催した同名の展覧会記録集。
本展覧会は、ジョン・ケージとロサンゼルス現代美術館によって構想され、1993年9月12日から(11月28日まで)ロサンゼルス現代美術館で実現した(開催間近の1992年8月12日、ジョン・ケージは突然この世を去った)。その後、この展覧会は、メニール・コレクション美術館(1994年1月〜4月)、グッゲンハイム美術館(1994年4月〜8月)を巡回して、水戸芸術館で開催された(この後さらに、フィラデルフィア美術館へ巡回した)。
「チャンス・オペレーション」とは、サイコロや易などを用いて個人の考えや意識によらずに物事を決定するという、ジョン・ケージが作曲に用いた手法。この展覧会はその「チャンス・オペレーション」を、展示や企画の決定に用いた。展示内容や場所は「Rover」と名付けられたコンピュータ(ケージによって考案された)によって決められる。また展示換えは開催期間中の毎週末に、観客の見ている前で行われた。他の展示やイベントにも二重三重に偶然性が仕掛けられていた。
本書はその記録であり、展覧会終了後に発行された。音楽家、アーティスト、易学者、書家など、様々なジャンルの人々が参加。そして、ジョン・ケージの作品をはじめ、ナム・ジュン・パイクらフルクサス関連アーティスト、他の多くのアーティストの作品が展示されたことが分かる。
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